2017-03-28(Tue)

山極総長はただちに無期停学処分を撤回せよ!!!

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焼酎が届きました!
ありがとうございます!(3月27日)
無期停学処分撤回署名は3月21日集約で、10591筆です!

先日の学術会議の帰り際に、「1万筆超えたら考えるぞ。(超えてると聞いて)・・・だが過激派からは署名を受け取らない」と作部委員長に立場表明した山極総長。

この1万筆は過激で異端な署名で、受けとるに値しないという立場なのでしょうか?

そのあり方は、安倍政権の共謀罪をめぐる過激派キャンペーンと何が違うのでしょうか?

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朝鮮戦争がいつ再開されてもおかしくない中で、安倍政権打倒・韓国民衆ゼネスト連帯のストライキをやることの何が問題なのでしょうか。
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(2015年4月の27万人ゼネスト【上写真】から、2016年の11月200万民衆蜂起まで、韓国民衆は労働組合を軸に闘い続けている。)
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(2016年11月サードミサイル配備阻止、労働改悪粉砕の民主労総ゼネスト。)

また、学生自治会が不当な処分に対して、撤回署名を集めることの何が問題なのでしょうか。
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多くの市民、学生が署名。
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当局の職員が大学内での署名活動を監視、盗撮。

山極総長は1万筆の処分撤回の思いに応え、直ちに処分を撤回せよ!!
安倍政権に立ち向かう姿勢が、今まさに問われています!


山極総長の反応は学術会議以来3週間、全くありませんが、もっともっと署名を集めて団結を拡大してゆきたいと思います!
よろしくお願いします!

処分撤回署名データを同学会ホームページの活動記録にあげています。
通常版(10月6日更新)と、メッセージ記入版があります。双方活用して、同学会執行委員会まで送付してください。賛同用紙もUPしたので、よろしくお願いします。

以下URL
https://sites.google.com/site/dougakukaikyoto/kiroku/chufenchehuishumingdeta

闘争の最新情報は同学会執行委員会のツイッター、もしくは
同学会執行委員会のFacebookで公開しているので、よろしくお願いします。

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同学会代議員会の方針に沿って申入れを提出!!窓口職員は受け取らず!!自席に待機!!職務を放棄!!(2月28日)

次回の運営会議は4月2日の18時から行います!参加希望の方はDMまたはメールでご連絡くださいщ(´・ω・`щ)カモーン(Y)
twitter:@dgkec
ML:dougakukai.kyoto@gmail.com
2017-03-28(Tue)

京大学部卒業式 式辞 (3/24)

山極総長は就任して以降、入学式や卒業式の式辞では対話と自由の学風、戦争問題に言及しています。しかし大学の情報公開連絡会は13か月連続で中止され、2015年に京大は米軍マネーを受け取っていたことも明らかになっています。朝鮮半島の戦争がいつ再開されてもおかしくない中で、総長は現実の戦争には一切言及していません。このねじれたあり方に今の日本の現状が表れてはいませんか。


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本日、京都大学を卒業される2,888名の皆さん、誠におめでとうございます。ご来賓の井村裕夫元総長、長尾真元総長、尾池和夫元総長、列席の理事、副学長、学部長、部局長をはじめとする教職員一同とともに、皆さんのご卒業を心からお祝い申し上げます。あわせて、今日の卒業式を迎えるまでのご家族および関係者の皆様よりいただいた数々の厚いご支援に対し、心より御礼申し上げます。京都大学が1897年に創立され、1900年に第1回の卒業式を迎えて以来、120年にわたる京都大学の卒業生の数は皆さんを含めて205,859名になりました。

 さて、皆さんは入学以来、どのような学生生活を送ってきたでしょうか。本日はぜひ、この数年間京都大学で過ごした日々のことを思い出してください。厳しい受験戦争を勝ち抜いて入学した皆さんは、京都大学にどんな期待や夢を抱いていたでしょうか。今日、卒業式を迎えるまでの数年間、それは叶えられたでしょうか。それとも、その夢は大きく変貌を遂げたのでしょうか。そして、皆さんがこれから歩んでいこうとされる道は、そのころの夢とどうつながっているのでしょうか。

 昨年の秋、私は44年ぶりで志賀高原にある京大ヒュッテを訪れました。私が大学の2回生まで、ここでノルディックスキーの練習に励んだ思い出の場所です。昔の仲間たちがたくさん集まり、当時の話に花が咲きました。私の進路は、このヒュッテの生活で大きく変わったのです。

 私が1回生の秋に、作家の三島由紀夫が東京市谷の陸上自衛隊総監室で割腹自殺をしました。それを私は西部の生協食堂のテレビで見ました。大きな衝撃でした。目の前で繰り広げられた割腹自殺という前時代的な行為が、つい25年前の戦時中に当たり前のようにしてあったことを思い出したのです。また、そのとき三島たち盾の会が掲げた「憲法改正によって自衛隊を軍隊にしよう」という檄文に、自衛隊員ですら誰も従おうとはしなかったのです。私は日本人の身体を支配していた憑き物が、崩れ落ちていくのを感じていました。しかし同時に、自分のこの世における存在の意味に対する問いが浮上しました。

 人間は自分の意思で生まれてくるわけではありません。この時代に生きていくことにどんな意味があるのか。人の身体や心にはどんな制約が科せられているのか。人が身体を賭して守りたいものとは何だろう。私はそれを知りたいと思うようになりました。未経験のノルディックスキーという競技に打ち込んだのは、ひたすら自分の身体の可能性を知りたいと考えたからかもしれません。そして、ある日雪の上でニホンザルを観察している人に出会い、京都大学に奇妙な学問があることを知りました。人間の身体をいったん離れ、サルになって人間をながめるという霊長類学です。その発想の面白さに感動した私は、雪山でサルの観察を始め、やがてアフリカの熱帯雨林でゴリラを追う日々を送ることになったのです。今から考えれば、偶然とはいえ、不思議な出会いだったと思わずにはいられません。

 総長になる数年前、私は思いがけず、その頃の問いに再会することになりました。それは、20世紀前半の思想を代表するスペインの哲学者オルテガ・イ・ガシェットの、Man has no nature, what he has is history という言葉です。この言葉の当否をめぐって、文化人類学者と生物人類学者が二人ずつ、自分の意見を述べ合う討論会が英国のマンチェスター大学で開かれたのです。そこに招待された私は、生物人類学者の立場から、それまで私が体験してきた霊長類学を用いて自分の意見を述べました。霊長類一般に広く見られる近親者との交尾を避けるという傾向を用いて、人間は近親相姦を禁止する規範を作り、それは未だに人間社会の根本原理になっている。だから、Man is still traveling between nature and historyと述べたのです。人類学・民族学国際連合の会場で、私の意見は少なからぬ参加者の賛同を得ました。オルテガの生きた時代、人間と自然を峻別する時代に、私の意見が受け入れられたはずはありません。1世紀を経て、人間観が大きく変わったこと、生物としての人間の意味を考えねばならない時代であることを私は強く感じました。

 大学という場所は知的探求の場であると同時に、生きる力を養う場でもあります。オルテガは、大学教育を、1)教養(文化)の伝達、2)専門職教育、3)科学研究と若い科学者の養成という三つの機能から成るとし、そのなかで教養を最も重要な大学の機能と位置づけました。教養(文化)とは、それぞれの時代が所有するところの生きた理念の体系である。私たちが「人間的生」(Vida humana)とそれを呼んでいるところの現実、すなわちわれわれの生、各人それぞれの生は、生物学ないし有機体の科学とはなんらかかわり合いのないあるものである。生物学は、他のすべての科学と同様、若干の人がそれに彼らの「生」を捧げている一つの仕事にすぎない。この「生」という言葉の原初的な意味、またその本当の意味は、生物学的(biológico)ではなくして、伝記的(biográfico)である。生とは、宇宙の中でおのれを維持し、世界の諸事物、諸存在の間にあって身を処していくという大きな仕事を言うのである。生きるとは、つまり、世界と交わること、世界へと立ち向かうこと、世界の中で働き、世界に携わることである。これらの言葉に、オルテガの、Man has no nature, what he has is historyの真意が見られると思います。オルテガが大学の機能について語ったのは、王政から共和制へと移行していくスペイン革命のさなかでした。数年後に、スペインは内戦へと突入し、フランコ将軍による独裁政治へと移行していきます。オルテガは、人間の「生」を確かな世界観によって樹立するために、大学が大きな責務を負っていると考えたのです。生はすべて、いやでも応でも、自分自身を弁明しなければならないものである。だから、人間は、世界についての、また世界において可能な自己の行動についてのある知的解釈を用意して、環境ないし世界から直接受ける印象に反応するよう身構えずしては、生きていくことはできない、とオルテガは言っています。

 この理念は今もしっかりと大学に息づいていると私は信じています。開学以来、京都大学は対話を根幹とした自由の学風を伝統としてきました。学生も教職員も世間の常識とは少し距離を置き、この世界を構成する真理の探究とともに、先人が残した知の集積に向き合い、自らの生きる力を磨いてきました。これから皆さんはそれを用いて世界へと出て行くのです。果たして皆さんの生きる力は、かつてオルテガが望んだように、この時代の理念の高さに達しているでしょうか。

 皆さんが京都大学で過ごした数年のあいだに、世界は大きく変貌をとげました。東日本大震災からの復興がままならないうちに、熊本大地震が起こり、多くの人々が被災しました。環境汚染や地球温暖化による影響で、地球の利用できる資源が急速に劣化していることが明らかになり、人間の活動にさまざまな規制がかけられるようになりました。民族や宗教による対立が激化し、多くの難民が生み出されて、各国のこれまでの協力体制や連携にひずみが生じています。イギリスのEU離脱、アメリカの一国主義への移行、こういった社会や世界の急速な動きのなかで、皆さんは何を考え、どういった決意を新たにしてきたのでしょうか。

 知識を得る方法も、大きく変わりました。情報機器の発達により、いつでもどこでも、簡単に既存の知識にアクセスできるようになりました。膨大な映像が情報機器を通じて無料で流され、もはや、本は知識を得る貴重な手段ではなくなりました。メールや携帯電話が主要な伝達の手段となり、手紙を書くことはめったになくなりました。しかし、対話だけはこころを伝え合い、議論を通じて新しい考えを生み出す手段として今も生き続けていると私は思います。これから皆さんが活躍するのは、Society 5.0と呼ばれる超スマート社会です。そこではICT機器が威力を発揮して人々や物をつなぎ、ロボットやAIが多くの仕事を代替することになって、互いの顔が見えなくなるかもしれません。しかし、そういった社会でこそ、人々が触れ合い、生きる力を発揮して世界と向き合うことが大切になると思います。

 今日卒業する皆さんも、これまでに京都大学を卒業した多くの先輩たちと同じように自由闊達な議論を味わってきたと思います。その議論と学友たちはこれからの皆さんの生きる世界においてきわめて貴重な財産になるでしょう。京都大学には創造の精神を尊ぶ伝統があります。まだ誰もやったことのない未知の境地を切り開くことこそが、京都大学の誇るべきチャレンジ精神です。今日卒業する皆さんのなかにもさまざまな突出する能力を身に着け、すでにそれを発揮して活躍している方が多いだろうと思います。京都大学で磨いた能力を示し、試す機会がこれからはきっと多くなることでしょう。しかし、忘れてはならないことは、自分と考えの違う人の意見をしっかりと聞くことです。しかも複数の人の意見を踏まえ、直面している課題に最終的に自分の判断を下して立ち向かうことが必要です。自分を支持してくれる人の意見ばかりを聞いていれば、やがては裸の王様になって判断が鈍ります。このとき、京都大学で培った「対話を根幹とした自由の学風」がきっと役に立つはずです。

 京都大学は「地球社会の調和ある共存」を達成すべき大きなテーマとして掲げてきました。現代はこの調和が崩れ、多様な考えを持つ人々の共存が危うくなっている時代です。皆さんもこれから世界のあちこちでこのテーマに抵触する事態に出会うことでしょう。そのとき、京都大学の自由な討論の精神を発揮して、果敢に課題に向き合ってほしいと思います。皆さんがこれから示すふるまいや行動は、京都大学のOB、OGとして世間の注目を浴び、皆さんの後に続く在校生たちの指針となるでしょう。これから皆さんの進む道は大きく分かれていきます。しかし、昨年私が京大ヒュッテで体験したように、将来それは再び交差することがあるはずです。そのときに、京都大学の卒業生として誇れる出会いをしていただけることを私は切に願っております。

 本日は誠におめでとうございます。
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2017-03-28(Tue)

京大大学院卒業式 式辞(3/23)

学問を究めるということは、どういうことでしょうか?富国強兵を掲げてはじめられた近代日本の学問は、はじめから国家との緊張関係の中にありましたし、今もあり続けています。原発の研究はしてもよいけれど、それが今の国策を否定するものになってはならないし、「リスクマネジメント」の名の下で福島への帰還強制の道具として使われていくというあり方に疑問を感じませんか。この緊張関係をぶち破る告発と闘いが、今問われているのではないでしょうか。


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本日、京都大学から修士の学位を授与される2,191名の皆さん、修士(専門職)の学位を授与される147名の皆さん、法務博士(専門職)の学位を授与される131名の皆さん、博士の学位を授与される555名の皆さん、誠におめでとうございます。

 学位を授与される皆さんの中には、343名の留学生が含まれています。累計すると、京都大学が授与した修士号は76,605、修士号(専門職)は1,539、法務博士号(専門職)は1,992、博士号は43,301となります。列席の副学長、研究科長、学館長、学舎長、教育部長、研究所長、リーディングプログラムコーディネーターをはじめとする教職員一同とともに、皆さんの学位取得を心よりお祝い申し上げます。京都大学が授与する修士号や博士号には、博士(文学)のように、それぞれの学問分野が付与されており、合計24種類もあります。また、5年前からリーディング大学院プログラムが始まり、これを受講し修了された皆さんの学位記には、それが付記されています。これだけ多様な学問分野で皆さんが日夜切磋琢磨して能力を磨き、その高みへと上られたことを、私は心から誇りに思い、うれしく思います。本日の学位授与は皆さんのこれまでの努力の到達点であり、これからの人生の出発点でもあります。今日授けられた学位が、これから人生の道を切り開いていく上で大きな助けとなることを期待しています。私は総長に就任して以来、大学を社会や世界に開く窓として位置づけ、WINDOW構想を掲げてきました。大学に期待される教育、研究、社会貢献という三つの役割のうち、教育を大学全体の共通なミッションとし、有能な学生や若い研究者の能力を高め、それぞれの活躍の場へと送り出すことを全学の協力のもとに実施してきました。WINDOW構想の最初のWはWILD and WISE、野生的で賢い能力の育成を目標にしています。世界の急激な動きに左右されることなく、独創的な考えを発信しながら、自分で判断し行動できる人を育てたいと思っています。これから社会に出て行く皆さんはぜひその模範となっていただきたい。また、WINDOW構想では、女性の活躍を支援して希望のある社会を築くことを謳い、男女共同参画推進アクションプランを提示しています。本日学位を授与された皆さんの中には、726名の女性が含まれています。この数は年々増えていくことでしょう。ぜひ、ご自身の経験と能力を活かしながら、男女が分け隔てなく、楽しく働ける社会の実現へ向けて、皆さんのご活躍を期待しております。

 さて、本日学位を授与された論文の報告書に目を通してみますと、京都大学らしい普遍的な現象に着目した多様で重厚な基礎研究が多いという印象とともに、近年の世界の動向を反映した内容が目に留まります。グローバル化にともなう異文化との交流、多文化共生、人の移動や物の流通、地球規模の気候変動や災害、社会の急激な変化にともなう法や経済の再考、心の病を含む多くの疾病に対する新しい治療法などです。ほとんどの研究テーマは私の属する学問分野の外にあって、私の理解力をはるかに超えているのですが、なかでも私の興味を引いた論文をいくつか挙げてみることにします。

 たとえば、農学研究科の藤原慶子さんの「東京電力福島第一原子力発電所事故により環境中に放出された放射性テルルによる内部被ばく線量の評価」は、これまで同位体の半減期が比較的短いことなどから考慮されてこなかった放射性テルルについて、具体的な被ばく線量を推定した世界で初めての報告です。福島県から採取した土壌を含む複数の土壌について、テルルの土壌から植物への移行を実験的に解析し、一般公衆が受けた内部被ばく線量は、人の健康に及ぼす影響は十分に低いものの、放射性ヨウ素やセシウムによる内部被ばく線量と比較して無視できないレベルであったことが示されています。放射線被ばくについて、私たちの目を開かせてくれる論文です。

 人間・環境学研究科の藤井真樹さんの「実感としての他者との「つながり」」は、従来の他者理解研究における「共感」や「間主観性」といった概念が、はじめから自他が切り分けられていることを前提にしているという問題点を指摘しています。「つながり」の実感はむしろ自他未分の身体的次元において生じ得るもので、その場の質感を感受することによって、他者と「共にある」ことが可能になっていく、という考えは他者との関係構築に新たな示唆を与えます。

 理学研究科の渡辺順也さんの「Comparative ontogeny of avian limb skeleton: implication for ontogenetic aging and evolutionary variability, with special emphasis on the evolution of avian flightlessness」は、鳥類の中で飛ばない鳥がどのように進化してきたかを、五つの科の鳥の四肢骨の成長段階の形状を詳細に比較することによって明らかにしました。比較の結果、個体発生の方向が科の間で異なり、無飛翔性が何度も進化したカモ類では、上肢が雛段階では極めて小さく、成長と共に急速に大きくなることが判明しました。これまでのいくつかの仮説のなかから、個体発生の進行を遅らせて成体の形を変え、無飛翔化を実現したという考えを支持する検証であり、個体発生の方向から形態進化の可能性を予測する道を開くものと言えます。

 工学研究科のOh, Hye‐cheolさんの「統合的湖沼流域管理の実現に向けた水環境管理支援システムの構築:韓国八堂湖流域を対象にして」は、韓国人口の約46%が上水源に利用している八堂湖の統合的湖沼流域管理の実現へ向けて、さまざまな機関から気象、土壌など環境に関する数値を入手してデータベースを整備するとともに、懸濁物質や栄養塩類などを算出するための流域シミュレーションモデルを構築し検証しました。それに基づいて提言している水質改善対策は、他の湖沼流域における流域管理や流域環境保全にも有効なものであり、広く応用する価値の高いものと評価されています。

 文学研究科の岩井謙太郎さんの「シュヴァイツァーにおける「生への畏敬」の倫理-宗教、哲学及び実践を媒介する倫理としての視座からの接近」は、「密林の聖者」として語られる伝説的なシュヴァイツァーの偉業を、「生への畏敬」の倫理という視点から把握し、そこに自己完成的要素と他者献身的要素が共に構造的に組み込まれていることを指摘しています。私はゴリラの調査に何度もシュヴァイツァーが活躍したアフリカのガボン共和国を訪れ、彼が設立した病院を見学したことがあり、本論文が明らかにしたシュヴァイツァーの植民地、労働、文化、教育に対する考え方に深い感銘を覚えました。著者が指摘するように、そこには現代の環境思想に通じる意義が見て取れます。これらの論文は、現代世界で起こっている問題や、これまでに未解決であった問題に鋭い分析のメスを入れ、その解決へ向けて新たな証拠や提言を出すということで共通しています。未来へ向けての適切な道標となると思います。この他にも、タイトルを見ただけでも中身を読んで詳しく内容を知りたいという気持ちをかき立てる論文や、私の理解能力を超えたたくさんのすばらしい研究が学位論文として完成されており、私はその多様性に驚きの念を禁じえませんでした。この多様性と創造性、先端性こそが、これからの世界を変える思想やイノベーションに結びついていくと確信しています。

 さて、皆さんは数年間の研究生活を通じて、どのような精神を磨いたでしょうか。そこには京都大学でしか得られない大切なものがあるはずです。それを私は最近、「京都エリート」という言葉で表現しているイギリスの学者がいたことを思い出しました。1984年の秋に3ヶ月ほど日本を訪問したレディング大学の古生物学者ベヴァリー・ホールステッド博士です。彼は当時ダーウィン進化論に異を唱えた京都大学の今西錦司を批判するために来日したのですが、途中で自分の誤解に気づき、残りの滞在を京都大学の研究者を理解することに当てたのです。その印象を綴った本の中で、ホールステッドは従来知られていた「京都学派」ではなく、「京都エリートたち」という呼称で今西の近くにいた生物学者たちを特徴付けたのです。

 彼の言葉によれば、京都エリートの気風(エトス)は意見の食い違いを超越するものです。ふつう、意見が対立すれば別々の陣営に分かれてしまうのに、京都の学者たちは対立しながらも、友愛の関係を保ちつつ多様な分野で活躍しています。弟子たちは師と意見を同じくせず、しかし敬意の念で深く結びついています。そこに、オックスフォード大学と同じような、非凡さと多様性を重んじる自由な討論の伝統を見た、とホールステッドは語っています。この伝統こそが学生たちに、他の人々に対する理解と分別を持って対応する能力を育て、必要なときにはいつでも力強く発言する勇気を持った、明晰な、率直かつ公明正大な若い卒業生を生み出す、と彼は断言しています。私も自分の経験から、それをよく理解できます。

 今年1月に亡くなられた岡田節人さんも、まさに京都エリートを代表する研究者でした。生物学者という地味なイメージをひっくりかえすようなスマートな学者で、赤いジーパンにサングラスをかけ、タバコをくわえながら真っ赤なアルファロメオに乗ってキャンパスに登場する姿は、私たちの憧れの的でした。発生生物学から多くの学者を育て、生物物理学教室という新しい探求の場を作り、芸術を愛して音楽についての評論を書くなど多芸多才でした。科学と芸術や文学は人間の創造性の表現であり、そこには共通のフレーバーがあって、いずれも時代の歴史、思想と無縁ではありえないと語っています。その時代への感性を持つことが学問をする上で重要であり、それぞれの国にそれぞれの時代の科学がある。しかし、今や世界中の科学に関わる姿勢がはるかに画一的になり、とくに技術と結びついて、社会全体のなかで生物の学問もスタイル的には企業のそれとほとんど変わらなくなっていることを嘆いていました。自分の学問分野だけでなく、他の分野の知識や芸術を幅広く取り入れて、研究者各自がフレーバーを持つことの重要性を感じていたのでしょう。

 ここに集った皆さんも、京都大学での研究生活を通じて、京都エリートとしての資質を磨いたと思います。他の分野に広く目を向け、活発な対話を通じて、独自のフレーバーを作り上げたことでしょう。それは京都大学で学んだ証であり、皆さんの今後の生涯における、かけがえのない財産となるでしょう。また、皆さんの学位論文は、未来の世代へのこの上ない贈り物であり、皆さんの残す足跡は後に続く世代の目標となります。その価値は、皆さんが京都エリートとしての誇りとリテラシーを守れるかどうかにかかっていると思います。昨今は科学者の不正が相次ぎ、社会から厳しい批判の目が寄せられています。皆さんが京都大学で培った研究者としての誇りと経験を活かして、どうか光り輝く人生を歩んでください。

 本日は、誠におめでとうございます。
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2017-03-28(Tue)

立て看板を全て返せ!!

3月24日
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さてまた看板がかえってきました。
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しかし写真真ん中に写っている白地に黒字の「大学ヲ反戦ノ砦ニ」の看板は無いと言ってきました。それどころか今回は尾田直之厚生掛長が「今回は大学が持つが、輸送費がかかっている」などと言ってきました。
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看板を盗んでおいて、返せと言われれば、勝手に熊野寮まで運び(なるべくキャンパスに設置されたくない為)、そのくせ輸送料を取り立てるなど盗人猛々しい。尾田掛長に指示したのは瀧本健厚生課長(上写真)との事だが、さらに上部からの指示かもしれない。
2017-03-28(Tue)

治安弾圧を打ち破れ!!

3月22日
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「戦争のための思想処罰・団結破壊法 新共謀罪を粉砕しよう!」集会@日比谷図書文化館。

共謀罪先取り弾圧当事者から3人。

写真は京都大学反戦バリストへの不当逮捕の勾留理由開示公判で「廷吏を蹴った」とでっちあげられ公務執行妨害で逮捕された東北大学生。
やはり学生運動の復権を潰したい公安警察の意思ありあり。完全黙秘で木っ端微塵に粉砕。
その他、労働組合の集会会場を取って詐欺罪になった障害者施設の職員、
福島の現地調査に割り勘で行ったら道路運送法違反(一般旅客自動車運送事業の無許可経営)になった自治体の職員が発言。

全員不起訴釈放されています。
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神戸学院大・内田博文教授の講演。治安維持法体制下の戦時刑事手続きが、戦後にも「民主的」衣に着替えて残存させられた。自白調書に証拠能力を認めるなど。

3月26日
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三里塚闘争
千葉県知事選情勢下で千葉が生き残るために成田で再び住民無視の空港建設が進められようとしている。朝鮮半島での戦争切迫情勢の中で空港建設を絶対に阻止する!
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Large anti-corruption protests ongoing in 80+ cities around the country today.
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Over 700 arrested in anti-corruption protests in Russia

3月27日
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オリンピックのための野宿者強制排除。宮下公園抜きうち封鎖! これが渋谷区のやりかたか? 抗議お願いします!
プロフィール

京都大学同学会中執

Author:京都大学同学会中執
京都大学全学自治会同学会の中央執行委員会で運営する、オフィシャル中執blogです。
激動の大学情勢に喰らい付くぜ!

告示第五号、第四号について
2012年~再建過程について
→リンクから見れます。

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ゆうちょ銀行からの振り込みの場合
【記号】14430
【番号】41856491
【名義】キョウトダイガクドウガクカイ

他銀行からの振り込みの場合
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【店番】448
【預金種目】普通預金
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【口座名義】キョウトダイガクドウガクカイ

集まった資金は学生自治会の発展に向けて、大切に使わせてもらいます。

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