2015-12-31(Thu)

2015年を振り返って(5)

 今年の夏休みは国会闘争の時期だった。安倍内閣が6月の国会で安保法案を採決しようと画策していたものが、国民的な反発を受けて延びに延び、衆議院では7月16日に通過したものの参議院の日程は60日ルールも相まって9月が見込まれていた。最終的には9月19日早朝に通過して安保法案が成立した。
 この事態に対して日本各地で安保法案反対のデモが起きた。今年度序盤から盛り上がり始め9月参院通過の前後に向かって一気に絞り上げられていった。連日のように国会前で多くの人が抗議し、8月30日には10万人が集まったといわれている。京大においても学者の会とシールズ関西とが共催で7月14日に学内集会を行った。その集会の最前列に並んだ私たち同学会中執3人が翌日の朝日新聞に掲載されたことはよく覚えている。その翌日15日に私たち中執も国会前に行き戦争反対の声を挙げた。
 日本で安保法制が進められていくのと同時に東アジアで軍事衝突の緊張が高まっていた。韓国で民主労総が朴槿恵政権の労働市場改革に対してゼネストを打ちぬいた。韓国内が先鋭的に対立する中で、8月には南北国境間で地雷が爆発し南北間の緊張が高まった。さらにそれ以前、米韓の共同軍事作戦が改訂され、北朝鮮が攻撃する兆候を見せただけで先制攻撃を行えるようになっていた。加えて南北間の緊張が高まった8月の中旬に米韓合同の軍事演習を行い、韓国の公務員労働者40万人ほどが動員されていた。朝鮮を巡って戦争の準備がだんだんと進んでいるのである。
 今回の安保法案成立によって日本がこの挑戦を巡る対立に積極的に噛んでいくことは疑いないことだろう。最近でも日韓は従軍慰安婦問題で「最終的かつ不可逆的解決」した。これは朝鮮の対立の文脈が大きいだろう。

 さて夏休み後も世界中で戦争や、南シナ海を巡る対立も激しくなった。この情勢の中で後期、同学会中執はストライキ方針を掲げて運動を続けていった。
2015-12-31(Thu)

2015年を振り返って(4)

 4月以降新歓が始まりクラス討論などを行いました。今年は去年とは違い、安保法制や韓国のゼネスト、ISへの攻撃激化など情勢があまりにも激しかったので、クラス討論においても情勢のなかに大学を位置づけることを主眼として行いました。去年まで行っていた議長制も今年は重視せず、中執が学生に向かって訴えかけるスタイルをとりました。以前までは自治会的な要素を入れつつ行ってきましたが、この情勢の中で同学会運動の限界があったように思います。しかしそれでも多くの学生と結びついて議論をすることができました。5月末には京大を飛び出して河原町でデモを行い、大学改革や大学の戦争協力を弾劾しました。少人数でしたが、元気にやったことでかなりの注目と支持を集めました。
 5月からは時期執行部の選挙があり、作部委員長体制が確立しました。ストライキを訴える候補者団であり、ストライキに関してかなり討論になりました。1回生だけでなく多くの上回生とも討論することができた実りある選挙だったと思います。投票数は1100票ほどで年々少なくなっている趨勢であり、さらに信任が不信任を上回りましたが、これまでになく拮抗しました。7月の代議員会で作部委員長体制に移行し後期のストライキを準備していくことになります。

 ところで今年は大学当局の弾圧が非常に激しくなった年でした。
 同学会にたいする非公認の告示は毎年恒例ながら、今年は代議員会に対しても非公認の告示がだされました。
 では「本物の同学会」はどうか、ということについては5月サークル結成願いの締め切りを巡って当局との癒着が明らかになりました。締め切りの前日(それも業務が終わる17時ごろ)に学務部に確認すると「同学会」の結成願いは出ていませんでした。次の日(つまり締切日)の朝一に学務部に行って確認すると『「同学会」の結成願いは前日の業務終了後17時15分ごろに出されている』と言われた。書類を確認するまではと座り込みを行い、たまたま書類のチェック表が見えたとき「同学会」の欄にチェックされていませんでした。このことを追求すると、学務部は「昨日忙しくてチェックし忘れた」と回答。業務終了後に忙しいはずなどあるわけありません。ひどい癒着でした。
 そして6月には総人仮承認団体が廃止されることが当該団体に通達されます。7月7日までにボックス返還等を認める書類にサインしなければ学務部に申請できないということが言われました。しかも学務部に申請しても公認されるのは申請を出し続けて3年後という、活動を保証しない内容でした。総人の管轄から学務部の管轄へ橋をかけてくれないということで織姫と彦星もびっくりでしょう。この弾圧については総仮連が結成され大衆的な運動が組織される中、12月9日に粉砕されました。翌日10日には総仮連主催で今の大学のおかしさを突く学内デモが行われました。
2015-12-31(Thu)

2015年を振り返って(3)

 また2015年は当時の作部書記長逮捕ということから始まりました。この事件は書記長が2014年末に関西大学の建物内に侵入したということでした。一回警備の人に注意されて構内から出ようとしたところ、道に迷い学内の地図を見ているとまた警備員に発見され話を聞きたいと声をかけられた。それを聞いて逃走したことが警察をよばれるきっかけとなり逮捕された。一回目に見つかった時に警備員に自分が学生運動をしていることを話し、解放後警備員がネットで調べて過激派だと認識しもう少し話を聞きたいと探していたのであった。
 その後起訴されてしまいますが、建物(情報棟)に侵入したということ以外は何もしていない(サイバーテロを仕掛けるなどはしていない)ということと、一回目は見過ごされるようなことだったということ、関西大学当局が被害届を出すのが1月中旬になったことなどから、意識的な弾圧だろうと捉えて闘いました。
 救援会議を開き、多くの学生と「これは弾圧なんだ」ということで議論をして裁判闘争を行いました。また、多くの支援者の方からカンパをいただきました。逮捕されている書記長のほうは逮捕から裁判まで3か月間投獄されました。その間しっかり勉強したようです。裁判は3月にようやく開かれ、第1審が終わると釈放されました。
 結果自体は罰金10万円の有罪でしたが、新歓前に取り戻すことができました。支援していただいた皆様、ありがとうございました。
 そしてお酒には注意します。

 また2014年から2015年にかけては弾圧が非常に激しいものでした。
 2014年11月初めの集会で京大生含む学生3人が逮捕され、そのすぐあとには京大内に公安警察が侵入して諜報活動を行っていることが判明。年末には上述の作部書記長逮捕。2015年になって2月には福島大の活動家が逮捕された。逮捕された人はすべて(作部書記長を除く)不起訴で釈放され、大勝利でした。
 そして2015年4月以降も弾圧が続きます。5月には全国学生運動の中にスパイが紛れ込んでいることが判明し、9月の激しい安保闘争のなかで4人の学生が逮捕されました。これらの弾圧はすべて跳ね返しました。
2015-12-27(Sun)

2015年を振り返って(2)

 2,3月は春休みで、個人的には重要な時期だった。2月に沖縄へ行き辺野古のゲート前座り込みの人たちと連帯した。ちょうど1月に産経新聞が「東大の軍事研究解禁」を報道したこともあって、京大での反戦闘争でもって沖縄と連帯したいと語ると、みんな喜んでくれた。自分の現場での闘いが一番心に響くのだなと感じた時だった。一方で戦争を体験している世代としていない世代の差を感じることもあった。「戦争を体験していない者には分からない」といったニュアンスを辺野古のおばあから節々に感じ取ることがあった。絶対越えられない壁を感じた。本土から来た初対面の学生ということもあったのかもしれない。ひとつの挫折経験だったように思える。
 沖縄の翁長知事があらゆる制度的手段を用いて辺野古の基地建設を阻止しようとしているが、対する政府もあらゆる制度的手段を用いて建設を強行している。絶対に和解しない局面に入っていることは明らかだろう。このような状況でゼネストで闘おうと呼びかけている仲間がいる。そのうちの一つである沖縄大学の自治会とは5月にまた連帯することになる。
2015-12-26(Sat)

2015年を振り返って(1)

前の投稿から1か月間更新をしていませんでしたが、1日に40人ほど、つまり1か月に延1200人ほどに人権委員会の報告を読んでいただけたかと思います。資料を提供してくれた方が年明けに、その記事のリンクを書いたビラを百万遍の交差点あたりに掲示されるとのことなので、そちらもよろしくお願いします。

さて早いもので今年ももうじき終わってしまいます。授業はまだ続くものの、2015年を何回かに分けて、少しづつ簡単に振り返ってみようと思います。

今年初めの大きな事件として、1月7日にパリで新聞社のシャルリーエブドがISによって襲撃されました。それ以前から先進国でもイスラム過激派がテロを行っていましたが、この事件は特に表現の自由との絡みで注目され大々的に報道されました。この事件の後フランスがISに対する攻撃を強化するとともに、日本の国会においても対テロ非難決議がなされたり、安倍首相が対ISで戦う中東諸国に人道支援を行うと表明しました。その直後ISが人質にしていた2名の日本人を日本政府との取引に使いましたが、政府は応ぜずその2名は殺害されました。1月下旬から2月初めの出来事でした。
 対テロ非難決議はその後9月に成立する安保法制を準備するような内容でした。つまり「積極的平和主義」のもと中東・アフリカ諸国に人道支援を行うこと、海外における邦人救出などを求めるものでした。さて対中東・アフリカ諸国ではないものの日本政府が「積極的平和主義」のもと武器の輸出や共同研究を促している。とくに近年フランスとの間で軍事的なつながりが強化されつつあるようです。空爆を側面から支援しつつ、それによって難民化した人々に対して人道支援するおかしさがありました。

書記長 纐纈
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京都大学同学会中執

Author:京都大学同学会中執
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