2015-05-23(Sat)

丸橋教授インタビュー

中執は5月20日に、全学共通の英語教育の責任者である丸橋教授への質問と、副学長連絡会の場で杉万副学長を追求しました。丸橋教授に対しては、これまで中執が批判してきた1回生全員への年2回のTOEFL強制受験やその他英語の授業に関係する事柄を中心に質問しました。その内容をまとめます。
※あくまでまとめなので「丸橋教授の言葉そのもの」としてはとらえないでください。



中執:TOEFL強制受験はなぜか?そして今後どのようにするつもりか?

丸橋教授(以下丸橋):TOEFLを強制する理由はレベル別の授業を編成するため。京大生の英語力(特にスピーキング)が低下しており、学生の英語力の底上げを図ると同時に、優れた学生にはレベルの高い教育を行うためにこのようなレベル別の授業が構想された。TOEFLが利用される理由は国際的基準となり入試と違って統一試験であるから。レベル別のクラス編成は来年2016年度から始める。レベル別とはいえテキストを変えるくらいで負担が重くなるわけではない。
 この2年間に行われたTOEFL受験については弱点の傾向といったデータをとるための予備調査であり受験した学生に直接還元されるものではない。「受験しなかった場合、原則後期以降の英語の単位を認めない」という規定については把握していない。

中執:1回生の英語の授業数が去年度87クラスから今年度75クラスに削減されているのはなぜか?非常勤講師は削減されたのか?

丸橋:英語の授業が減らされたのは非常勤講師の人件費削減のため。運営費交付金の削減のためにそうせざるを得ない。担当のコマ数を減らしたので解雇はされていない。また退職や新規などで入れ替わりはある。クラス削減によって1クラスあたり40人に増えた。リーディングは40人でも教官の特別負担が増加するわけではないが、ライティングは40人だと負担が大きいため、来年度には1クラスあたり35人に編成しなおす。現場の声に理があれば上も聞いてくれる。

中執:管理強化によって学生の主体性が奪われてしまい、学生の意欲が勉強に向かないのでは?

丸橋:学生の英語力の底上げが求められているので、本心はやりたくないけれど中学校や高校のように宿題や出席管理をしっかりせざるを得ない。国際学会の場において英語で受け答えができないと、それは英語教師の責任とされるから。ただし4年間レベル別の授業をみっちり行ったからといって、英語力の底上げが劇的に行われるとは思えない。少しは改善されるだろう。
 学生に対する管理強化は確かに学生の主体性を奪ってきたかもしれないが、いまとなっては管理も必要ではないか。クラス討論でも政治に興味ない学生が多いのでは?

中執:管理強化や運営費交付金削減といった国策をどうとらえる?

丸橋:今では文科省の意向が強く反映されている。実際、松本総長の時は文科省にべったりの「改革」を行い予算がたくさんついた。山際総長になってからそのような政策がなくなり、今年度予算が大幅にカットされている。文系はまだ良いが、理系にとっては死活問題で、このような点で理系から英語教育の改革が求められている。
 非常勤講師の費用削減や予算獲得のための「改革」もすべて運営費交付金の削減が原因。現在「改革」として行われている外国人教員の雇用などといったようなことは、一部のものを知らない国会議員などが思い付きで言い出したもので、現場としてはかなり迷惑。しかし国が財政を握っている以上従わざるを得ないし、特に最近総長権限が非常に強化されているため、解雇される恐れもあってなかなか反対できない。それでも国際高等教育院が設置されたとき反対陣営が心配していた人事権の問題はまだ発生していない。当時の反対運動の成果だろう。


以上がインタビューの概要です。
新入生への4月TOEFL受験は来年度からクラス分けに使うことが判明。レベル別にするのも宜なりというところですが、管理強化が前提になっていることは忘れてはなりません。また、TOEFL受験と単位のことを丸橋教授が把握していないというのは不思議なことですが、改めて調べる必要があるでしょう。
以上のことから、英語教員たちは英語教育に対する責任を取ろうとする一方で、国策によってそれが捻じ曲げられているようです。

要するに、京都大学において国立大学法人化以降の運営費交付金削減と総長権限強化の影響が具体的に表れています。特に総長権限強化はここ数年の間に行われてきたことであり、その影響が発生するスピード感に驚きました。先日の職組賃金裁判敗訴も含めて、問題ははっきりしています。この問題、つまり国策・国家に対する闘いが存在するかどうかが一切の焦点です。

この狭い京大の中で研究費を巡って部局同士でいさかい合うことは結局、研究教育を破壊してしまいます。そしてこの国策の行く末はこれまで何度も宣伝してきたとおり、戦争です。
私たち学生(教職員も含めて)は国策・国家に対する闘いを開始しましょう。学内問題・学外問題の枠を飛び出て議論し行動しましょう。今回行われる中央執行委員会予備選挙もそのような闘いとしてあります。絶望とあきらめが支配するキャンパスに風穴を開ける闘いです。闘いの旗を掲げましょう!
写真
上記の内容を報告ビラにまとめて、翌日から数日に渡って撒きました。
同学会選挙にすべての力を集め、国策に対する闘いを作っていきましょう。

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