2015-10-29(Thu)

京大当局に反戦ストを刑事告訴する資格はない!

本日夕方、京都大学当局が京大ホームページに通告を出した。

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京大総長山極寿一



10月27日未明から午後1時頃にかけて、一部本学学生を含む多数の学外者により、吉田南1号館が封鎖されました。そのことにより、授業休止や教室変更を余儀なくされ、学生の教育を受ける権利および教員の教育を行う権利と責任が侵害されるとともに、研究や事務業務の遅滞も発生しました。大学において教育研究を妨害する行為は絶対に容認できません。以上の封鎖行為は威力業務妨害罪に当たると考えられ、本学としては刑事告訴も含め厳正な対処を検討してまいります。



 今朝の毎日新聞などにも同様の京大当局によるコメントが載っていた。
しかし京大当局に、反戦ストを、バリケードストライキをはった学生を、刑事告訴する資格など断じてない!

 同学会中執は猛然と怒っている。この世界に迷惑にならないストライキなど存在しない。そのストライキを行うに至った経緯こそ重要だ。そのあらゆる経緯を無視・抹殺し、刑事告訴を狙う京大当局の姿勢は怒りなしに見ることは出来ない。そもそも山極総長の就任以来、同学会中執は1000規模で集めた学生の話を聞くように6度の申入れを行った。理事副学長には11度の情報公開連絡会で討論を求めてきた。しかし、その全てを大学当局は反故にしてきた。今年の10月からは、大学の戦争への態度を示すよう何度も訴えたが、学生の必死の意見を聞くことは最後までなかった。今年9月、安保関連法案が通り、全国大学に防衛省から3億円規模で軍事研究の予算が下ろされた。しかし京都大学はその過程で、抗議は個々人で行えばよいとし、大学総出で反対する姿勢を拒否した。むしろ、激しく抗議する中で学生にかけられる弾圧を容認し、政治弾圧としての熊野寮への家宅捜索にも抗議の声一つあげなかった。「世間を騒がせてはならない」これが山極総長の唯一放った言葉だ。そして現在、今まで一度も安倍政権に対して振り上げたことないその拳を、授業を放棄し、反戦ストライキを行った学生に振り下ろそうとしている。真に弾劾されるべきは、学生の追及から逃げ回り、世界中の反戦の思いを真摯に捉えきれない総長・理事会だ!
今回のストライキは、戦争協力の山極総長体制に代わり、学生の意思と力を示すストライキだ!

改めて京都大学に問う!今回のバリケードストライキは何故起きたのか!

 9月19日に強行採決―成立した戦争法をもって、安倍政権が侵略戦争に乗り出そうとしている。すでに10月22日の日韓防衛相会談で中谷防衛相は「自衛隊は韓国政府の合意なしに北朝鮮で活動する」意思を示し、独自に北朝鮮を侵略する構えだ。朝鮮半島をめぐって大国が全面衝突する第三次世界大戦の火ぶたが切って落とされようとしている。この中で、未来を語る大学が無風であっていいのか。私たち学生は黙って授業を受けているだけでいいのか!?

 トルコ政府のシリア空爆に反対する反戦デモを狙った爆弾テロで多くの仲間を失いながらも、トルコの労働者・学生は命がけで戦争阻止のストライキに立ち上がっている。韓国の労働組合・民主労総は3度のゼネストから、指導部全員が指名手配され、数百人が逮捕される大弾圧を跳ね返し、戦争阻止・パククネ政権打倒の11・14民衆総蜂起を構えている。このトルコ・韓国の労働者が力ある国際連帯を求めて来日し、11・1労働者総決起集会に参加する。この思いにどう応えるのか!? 自治会がない、政治ビラの一枚も撒けない、討論する場所がない、反戦集会を開けない、そういう首都圏をはじめとした日本中の大学から、それでも戦争を止めたいと国会前に集まった学生たちの思いにどう応えるのか!?

 もはや京大は「中立」でも「リベラル」でもない。私たちの身の回りで進む軍事研究や経済的徴兵の戦争動員、そして安倍の戦争政治に対して、京大当局は戦争反対の立場を示すことを「大学の執行部として取り組む問題ではない」と拒否し続けた。他方で、昨年10月~11月の京大キャンパスへの公安刑事侵入と、反戦運動を担う学生へのでっち上げ逮捕に対し、山極寿一総長は「今後は学内での捜査には協力したい」と述べ、逆にその公安刑事を摘発した同学会中執に対し「(学生・教職員の活動は)世間を騒がせるものであってはならない」と言い放ったのだ! そしてその後の弾圧もすべて黙認し、同学会中執の非公認化・吉田寮自治会への入寮募集停止・総人サークルのボックス取り上げ等を行っている。学生から、「黙って授業を受ける」以外の選択肢を奪い去り、警察権力をも導入して反戦運動を叩き潰すということだ!
 軍事研究、キャリア教育・グローバル教育、「役に立たない」人文系科目の廃止・再編、「日の丸、君が代」の強制。次の社会のあり方を提起するはずの大学がどんどん変質している。学生は上から降ってくる観念をプログラミングされ、声を上げない、「戦争する社会」のために働くマシーンになる。「就職するため」「卒業するため」。生きるために「仕方ない」と動員されていく。本当にそれでいいのか!?

 「大学の主体は学生」、その意志と力を示すのが今回のストライキだ。本当に力を持っているのは私たちだ。すべての生産・流通を担っているのは労働者人民であり、未来を作るのは学生だ。今、第一共通棟を封鎖している。バリケード・ストライキを行っている。国際高等教育院の業務も、1共で行われる授業もすべて停止している。平穏無事なキャンパス支配の中に、ひとつの空白を作り出したのだ。

 もちろん、これはほんの一歩にすぎない。しかしすべてをひっくり返していく号砲だ。東北大学学生自治会がストを準備している。広島大・沖縄大でもストを呼びかける執行部が誕生した。ビラを撒いたら逮捕される監獄大学=法政大で自治会を再建する機運が高まっている。

 同学会中執はこのストを貫徹した。世界中で闘う仲間と、そして日本で「ストライキで戦争を止めよう」と闘う動労千葉をはじめとする労働組合と合流し、11・1労働者総決起集会に結集することを誓う。すべての京大生のみなさん、共にこのバリストの地平を守り抜き、ここを起点に、本当に戦争を止める国際連帯とゼネストを作り出そう!

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