2015-10-29(Thu)

クラス討論第3ターム(10.27反戦ストまで)

○27日のバリスト後のクラス討論(クラス討論第4ターム)に向けて。
ストライキ中に出された問題意識、クラス討論第3タームでの討論内容など、昨日の運営会議で集約されたものを記します。

文責:纐纈(こうけつ)

1、 資本主義に代わる体制を考えるべきでは。
 まずそれを考える主体は誰かというと結局一人ひとりである。学生、教員、労働者が作り上げるしかない。創意工夫あるのみ。また、社会体制であるから一人ひとりだけで解決する問題ではなくみんなで作り上げないといけない。つまり何かしらの団結が必要である。団結がいらないとしたら、それは今日の資本主義社会で達成されている。よって学生、教員、労働者の組織が必要である。学生にあっては学生自治会、教員にあっては教授会、労働者にあっては労働組合である。これが元になって、資本主義に代わる体制が考えられる。そのため団結するための組織を建設することが重要である。同学会運動の本質はそこにある。
 では実際にどんな社会を構想するか。資本主義の中で奪われた団結を回復する中で、いろんな分野の人がああだこうだと言い合うことをしないと見えてこない。概念的に次の社会体制はこんなのだ、というのは今の運動の段階では不可能である。その上で、そのような問題意識から社会運動を行う人たちはたくさんいるし、そういった運動を検討することには意味がある。むしろそれが学問の真髄ではないか。

2、 反戦を主導する意味がわからない。
 資本主義に代わる体制を考えるべき、という意見が出てくる根拠は、同学会が「反対」ばっかりしているという現実がある。最近では特に「反戦」を掲げている。なぜ自治会が戦争に反対するのかという疑問は多い。さらに大学が反戦の立場を示すべきだという主張に対する疑問も多い。それは「反戦」が個人的意見であるという考えが主流だからである。多様な学生・教職員のいる大学において「反戦」の立場は全体の問題にならないという考えである。これは学生だけでなく大学執行部にも共通してある考え方である。
まず戦争の基本的問題として、
 ・戦争は究極の団結破壊 
・戦時体制下であらゆる物事が戦争に動員され、自由が奪われる
・極度の監視と弾圧によって仲間同士が疑心暗鬼に陥る 
・戦場では人を殺さないと生きていくことができないし、殺されることもある 
・この状況の中で人間性が破壊される
 ・その裏で支配者が金儲けをする
ということ。ふつう戦争によって金儲けできない立場の人なら戦争になんらの意義を見出さない。
 歴史的に見て、学生も戦争反対の立場に立つことができる。戦争に動員される存在だからだ。同様に大学も戦争反対の立場に立つことができる。大学での研究が戦争に利用され、学生が戦場に動員されるからだ。
 そして資本主義の中で奪われてきた団結を取り戻すことが次の社会の展望を開くのならば、戦争によってさらに団結を破壊させることを許してはならない。その思想は必然的に国際連帯に結びつく。
 現在、全国の大学で軍事研究が始まっている状況下で、大学がそれに対して態度を示さないことは黙認と同じであり、大学の本来的な役割を果たしていない。そして示されるべき態度は「反戦」である。

 ※日本の大学は近代国家が成立し、国家に必要な学問を行う機関として設立された。しかし、大学は本来ヨーロッパにおいて教会権力に対抗するような新しい学問を目指して資本家が勝ち取ったものである。いろいろな人がいる大学が反戦を掲げるべきかどうかは、誰のための大学か、ということをめぐった議論でもある。

3、 多くの学生は政治に無関心
 しかし多くの学生は政治に無関心であり、戦争反対といってもついてこない、という意見もある。これについてはそもそも大学から政治を議論する場所が奪われてきたという問題が大きい。学内で政治集会は禁止され、クラス討論も一般的ではなくなっている。京大で集会やクラス討論ができるのは今やすごいことである。クラス討論や街宣で感じることは考えている学生は多いということ。もちろん無関心な人も多いが。3分の1は左右含めて何かしら考えているのではないか。とにかく学生に対して提起し続けるのが学生自治会の役目だ。
 そもそも学問の根底は問題意識であって、問題意識は時代の中で作られる。学生が政治に関心がないなら問題意識は形成されず、そもそも勉強できないのである。そうであるから学生に対する不信があったとしても、それを棚に上げて学生運動を馬鹿にするやつは許せないという思いだ。学生から政治を奪ってきた支配体制こそ問題だろう。
 また今夏の安保闘争の中で多くの学生、労働者が街頭に出て政治的主張をしている。激しい時代の動きに多く学生、労働者が主体的に巻き込まれ始めている。その上で京大ストの後、学生はより政治的に活性化している。

4、 京大ほど民主主義な大学はない。
 京大に民主主義があるなら、サークルボックスが一方的に奪われることはないし、本物の「同学会」が出てこないはずがないし、教職員が賃金のことで当局と裁判沙汰になることはないのである。全国との比較の問題でまだ民主主義的であるという意味なら、そんなちっぽけな民主主義にもはや意義はない。

5、 ストライキに実効性はあるのか。
 今回やったストライキは、
① 安倍政権の戦争反対!
② 大学の戦争協力阻止!自分と仲間を戦場に送るな!
③ 大学を取り戻せ!主人公は学生だ!
のスローガンで行った。この三つがストライキの目標となる。実効性はこの目標が達成されるかどうかだ。このことについてはストライキ後の1日2日でわかることではない。歴史が証明するとしかいいようがないため、情勢と絡めたストライキの意義を述べるしかない。
 このストライキは、実際に戦争が世界で勃発し、日本を含めた東アジアにおいても戦争の危機が切迫している状況下で行われた。当事国においてはそれぞれ反戦運動が闘われている。たとえばイラク・シリアへの空爆に米国とともに参加しているトルコでエルドアン政権に対して、朝鮮戦争の危機が高まる韓国でパククネ政権に対して労働者・学生がストライキで激しい闘いを行っている。この闘いに対してはテロを含めた激しい反動が襲い掛かっている。そうした中で彼らが日本で行われる11月の集会に、連帯を求めて参加する。日本は対ISの有志連合の一員であり、朝鮮戦争に参戦していく当事国である。世界の反戦闘争と連帯するために日本でも反戦闘争をもっと力ある形で行っていくことが求められているのである。だからこそ京大においてもストライキを構えた。これは京大生の利益のために行われるものでなく、全社会に反戦を呼びかけるものとして行った。すべてを止めるストライキがもっとも力ある闘争である。これを京大だけでなく今後は全国の大学、職場で行うことが重要である。だからこそ全国の仲間とともに闘った。

6、 なぜバリストなのか。
 バリケードを築くということは授業を暴力的に粉砕することである。これは学生に対する影響が大きいので大変な方針であるが、上記の情勢下にあって大学のあり方を根本から問い直すためにバリストを行った。
 授業は大学の基本的な仕事であるが、今日それはただ学生が席に座っていることを重視して単位を出すような状態になっている。もちろん積極的に、問題意識を持って授業に望む学生もいることだろうと思うが、それは必ずしも単位を媒介にした授業を受けなければならないわけではない。学生が席に縛られている間に世界中で戦争が起こり、日本もそれに参加しようとしているのだ。さらに大学でも軍事研究が始まり、国家による統制が強まっている。この関係を壊すためにバリストを行うことを決断した。
 同学会の議論の中でバリストは話されてこなかったし、そもそも授業のあり方について議論したこともなかった。そのため後期以降クラス討論を行い、ストライキ投票で支持してくれた学生には申し訳なく思うが、以上のような考えでバリケードを築いた。ぜひ議論してほしい。

7、 バリストは犯罪ではないか。
 たしかに形式的には威力業務妨害である。しかし同学会中執は何度も大学に戦争に対する立場、その他学内問題について質問を重ねてきた。それに対してまったく回答をしない大学当局の不誠実な態度こそ問われるべきである。もし大学がストライキについて刑事告訴をした場合、「自由の学風」で知られる京大当局の異常さが全社会に認知されるだろう。
 そして大学当局はストの現場においても、その後においても中執に対して「なぜバリストをやったのか」という質問を一切投げかけなかった。これはどういうことか。
ふつう友人でも赤の他人でも、突然暴れだしたりしたらなぜそうなったかが気にするのではないか。そしてその原因がわかれば今後それを解決していく方法を模索できるし、そうしようとする。これが人間関系の基本的なあり方である。大学と学生の関係でも本来同じことである。むしろ大学での研究はこういった因果関係をさまざまなレベルで解き明かして、今後の参考に資するものであるはずだ。
 それにもかかわらず、大学当局は学生にバリストを行った理由も聞かずに刑事告訴を含めた対応を検討すると声明を出した。学生が提起する問題に真摯に迫ろうとせず脅しをかけたのだ。何の団結もない。さらに現在の戦争情勢の因果関係とそれに日本の大学がどう関与していくのかという視点をまったく欠いているのである。このことこそ中執がずっと問い続けてきたことだった。大学当局はすでに大学としての体をなしていない。

8、 レポートが出せなかった
 きっと前日にがんばって書いたのだろう。ただ1共が封鎖されたのでほかの学生も出せなかったし、教官も回収できなかったので問題はないだろう。

9、 授業が受けられなかった
 楽しみにしていた授業もあるだろう。突然バリストをやって申し訳ない。しかし教官に直接話を聞きにいくということもできる。そのほうが自分の問題意識をぶつけることができて断然楽しいということは保証できる。
 また、何らかの形で勉強したいという人ほど私は議論したい。勉強に誇りがあるからこそストライキを支持する、あるいは反対することができるのだから。私は勉強する上で、大学の社会に対する態度があまりにひどいからこそ、こんなことをやっているのである。衝撃的だったのは3・11後にいっぱい出てきた自説を曲げる御用学者たちであるが、ここではこれ以上言わない。

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